あいおいニッセイ同和損保がトヨタ車向けテレマティクス保険を開発
あいおいニッセイ同和損保は、自動車から送られる走行データを分析し、安全運転の度合いに応じて保険料を割り引く自動車保険(テレマティクス保険)の開発を発表しました。
対象となるのは、インターネットに常時接続するトヨタ自動車のコネクテッドカーです。
テレマティクス保険とは?
テレマティクス保険は、自動車の運転データから運転者ごとのリスクを分析し保険料を算出します。テレマティクス保険には、走行距離が保険料に反映する「PAYD型(実走行距離型)」とブレーキのかけ方等の運転特性が保険料に反映する「PHYD型(運転行動連動型)」の2種類があります。
日本では2015年からテレマティクス保険の本格的な導入を始めており、あいおいニッセイ同和損保でも既に「つながる保険」というテレマティクス保険を販売しています。
この「つながる保険」はトヨタのT-connect 会員を対象しており、所定のカーナビとスマホアプリを利用して1km単位で走行距離を測り保険料に反映させる「PAYD型」のテレマティクス保険です。
そして、今回販売される保険は「PHYD型」の保険です。既にソニー損保では「やさしい保険キャッシュバック型」というPHYD型のテレマティクス保険を販売しています。また、損保ジャパン日本興亜は2017年3月にPHYD型の保険を開発したことを発表しています。
ソニーと損保ジャパンのテレマティクス保険は運転データを収集するのに専用の機器の設置やスマホアプリが必要であることに対し、あいおいが開発したテレマティクス保険はそういったものは必要ありません(運転のスコアを確認する為にスマホアプリは必要ですが)。
それにしても、あいおいはトヨタ車向けのテレマティクスをまた開発したんですね。あいおいとトヨタは密接な関係なんですね。
テレマティクス保険も増えそうだけど…
今後、コネクテッドカーが増えるのは確実ですね。それに伴い、テレマティクス保険も更に普及するでしょう。
運転者ごとにリスクを判断することで、より忠実にリスクに即した保険料を実現することができます。常日頃から安全運転を心がけている人にとっては良いことですね。
ただ、常に運転が記録されるとなると窮屈に感じてしまう人も多いと思います。急ブレーキやアクセルの踏み方を過度に気にしすぎて、運転がスムーズにできなくなる可能性もあります。
また、保険事故を起こさなくても保険料が上がる可能性もあるので、ちょっと運転が荒目の方にとってはテレマティクス保険は魅力がないでしょうね(多分、私の夫も魅力を感じないと思います)。
今後、テレマティクス保険の普及は確実でしょうが、従来の自動車保険のシェアを超えるのはまだまだ先かもしれませんね。
(以下はニュース記事からの抜粋です)
安全運転で保険料割引=トヨタ車向け―あいおいニッセイ
あいおいニッセイ同和損害保険は8日、自動車から送られる走行データを分析し、安全運転の度合いに応じて保険料を割り引く自動車保険商品を開発したと発表した。インターネットに常時接続するトヨタ自動車の「コネクテッドカー(つながる車)」向けで、来年発売する。