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乳がんに関するアンケート結果。男女の意識の差は思いやり。

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乳がんに関するアンケートと結果

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が、既婚男女1100名を対象にした「乳がんに関するアンケート」を実施しました。
調査結果から、「病気の治療と仕事の両立」に関して意識の違いが浮き彫りになりました。

お金の心配は男女共通

アンケート結果より意識の差が浮き彫りになったと述べましたが、「乳がんに罹患時に最も不安なこと」のトップは男女共通で「治療費や生活費などの金銭面」でした。

がんに限らず長期の治療が必要となる病気に罹患すれば、金銭面が不安になるのは当然です。高額療養費制度により1ヶ月の医療費負担額の上限が定められてるとはいえ、毎月の医療費の負担は大きいと思います。

医療費の負担が増えれば、当然生活費をも圧迫します。やはり、お金に関する心配は尽きないですよね。

仕事に関する意識の差は、お互いを思いやる気持ちの現れ

金銭面が不安であることは男女共通でしたが、仕事に関する意識は大きく異なりました。

「乳がんに罹患しても仕事を続けたい」という女性が半数以上いる一方で、「仕事を続けて欲しい」と思う男性は2割しかいません。

また、「配偶者には仕事に影響のない範囲でサポートして欲しい」と思う女性が多い一方、男性側は「最優先でサポートしたい」と思っているようです。

女性側の「仕事を続けたい」「配偶者には、仕事に影響のない範囲で…」という思いは、もちろん金銭的な面が不安であるからという思いもあるでしょう。

しかし、たとえ金銭的に不安がない方でも同じように思う人は多いと思います。病気に罹患する前と同じように仕事をすることで、精神的に安定できるのではないかと思います。

そして、配偶者にも同じようなことに今まで通りの生活を続けて欲しいと求めているのではないかと思います。配偶者に対する配慮が感じられますね。

一方、男性側の「最優先でサポートしたい」というのは、「とにかく治療に専念をして、治って欲しい」という思いですね。

お互いを思いやる気持ちが、男女の意識の違いを生み出しているんですね。

乳がんに関するサービスを検討

アンケートを行った損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、女性中心のプロジェクトチームを立ち上げ、乳がんに関するサービスを検討中とのことです。

素晴らしい取り組みだとは思いますが、がんは乳がんだけではないし、病気はがんだけではありません。

こういった取り組みは女性に関するものばかりだと思います。何をやっても「女性の活躍が〜」「女性特有の〜」というのは、個人的にはあまり好きではありません。

乳がんに限らず、あらゆる病気の方に関するサービスを考えて欲しいと思います。

(ニュース記事からの抜粋です)

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命、乳がんに関するアンケート結果

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、既婚の男女1,100名を対象に「乳がんに関するアンケート」を実施した。

■目的

政府が2017年3月に策定した「働き方改革実行計画」において「女性が活躍しやすい環境整備」「病気の治療と仕事の両立」が掲げられていることをふまえ、がんのなかで日本人女性が最も罹患しやすい※乳がんに関する男女の意識を確認することを目的にアンケート調査を実施した。

※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」『地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(2013年)』

■調査結果のポイント

1.「乳がんに罹患しても仕事を続けたい」と回答した女性は6割にのぼり、半数以上を占めた。一方で、「配偶者が乳がんに罹患したら仕事を続けてほしい」と回答した男性は2割にとどまった。

2.「自身(配偶者)が乳がん罹患時に最も不安なこと」のトップは男女ともに治療費や生活費などの金銭面であった。

3.「乳がんに罹患したら仕事に影響のない範囲で配偶者にサポートしてほしい」と回答した女性が7割に対して「最優先でサポートしたい」「仕事をセーブしてサポートしたい」と回答した男性は6割にのぼった。

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はるみ

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大学を卒業後、東京の損害保険会社商品部で勤務していました。 結婚後は別の保険会社のコールセンターでも働き、今も保険業界のライティング活動をするなど生命保険/損害保険に関わる仕事をしています。

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