損保会社の営業協力の実態
取引先の売上アップに貢献する営業協力。損保会社社員も営業協力をする機会はたくさんあります。
ただ、協力するのは取引先ではなく、保険代理店に対してです。損保会社の営業協力はどのようなものかご紹介します。
損保社員は車を買わされる?!
損害保険は、損保会社社員が直接お客様に販売するのではなく、代理店を通して販売するのが一般的ですね。
損保会社の代理店には、損害保険の販売のみを行っている専業代理店もあれば、本業が別にある兼業代理店があります。
代表的な兼業代理店といえば「自動車のディーラー」です。
自動車を購入した方が、そのまま自動車保険にも加入できるようディーラーは損保代理店を兼ねていることがほとんどです。
さて、最近はお客様の選択肢の幅を広げるために、複数の保険会社の保険を扱う保険代理店が多くなっています。
保険会社の営業担当は、当然、自分の保険会社の商品をたくさん売ってもらいたいと思いますよね。
一方、代理店の方は本業でも収益を上げたいと考えています。
「保険を売ってほしい」損保会社社員と「保険を売ってあげるので、本業の売り上げに協力してほしい」代理店。
この関係から想像つきますよね。
ディーラー代理店を担当する損保会社の社員は、営業協力のために自分の担当するディーラーから車を買うことになるのです。
私が損保会社に勤めていた時代も営業点に配属されていた同期は、次々と車を購入していましたね。
特に地方に配属されると私生活でも車が必要になってくるので、ディーラーからは「それならうちで車を買ってよ。その分、保険を多く売ってあげるから」と言われるのです。
車以外の営業協力といえば家
車以外によくある営業協力は、火災保険を取り扱う住宅関連の代理店関連です。家の購入ですね。
ただ、家は何度も買うものではないので、営業担当者が代理店から家を買うというよりは、おすすめの住宅情報を様々な人に紹介することで代理店に協力するケースが多いです。
私が社員時代も、住宅情報がメール等で送られてきました。賃貸物件の情報が来ることもありましたね。
車や住宅は代表的なものですが、それ以外にも、特産品の斡旋など、色々な営業協力があります。
昔より営業協力は厳しくない
ここまで読むと、「損保会社に入ったら車を買わされる!」と思いますよね。
昔であれば「その通り」と言っていましたが、時代も変わりました。
今も営業協力の風習はあるものの、強制はそれほどされなくなってきたように感じます。
代理店側があまりにもしつこく車などを売りつけようとすると「パワーハラスメント」と捉えられ、損保会社から指導が入る可能性もあります(酷ければ警察沙汰にもなりかねません)。
これから損保会社で働く方や働くことを希望する方は、ご自身の無理のない範囲で営業協力をし、代理店と良い関係を築いていけるといいですね。
「損保で働く」コラムの過去記事一覧
・【損保で働く?コロナ禍の損保会社?】コロナが損保会社の業績に与えた影響とは。
・【損保で働く~損保社員の営業協力~】損保社員は車を買わされるって本当?
・【損保で働く?損保社員の休職事情?】損害保険会社の社員はうつ病が多い?
・【損保で働く? 世界にも目を向ける?】 テロリスト等への対策
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