広まるテレワーク 損保会社では?
新型コロナウイルスの影響で、世間では時差出勤やテレワーク(在宅勤務)を導入する企業が急速に増えていますね。
一部の企業では以前からも在宅勤務を実施していたようですが、損保業界でもだんだんと進んできました。
損保会社のテレワーク等の状況
新型コロナウイルスの影響で、テレワークの導入をしていない会社でも検討せざるを得ない状況となっているかと思います。
私が以前に勤めていた損保会社の同僚に、新型コロナウイルスの影響による現在の状況を聞いてみました。
コロナウイルスが流行し始めた当初は満員電車を避けるため時差出勤をしていたようですが、現在はシフト制も導入しているようです。
各部署半分の人が出勤し、残りの半分は自宅待機(特別有給)扱いとしているようです。
小学生以下の子供がいる従業員やパートさんは、臨時休校の影響も考慮して特別有給が与えられたようですが、3月という年度末は通常業務に加えて来年度の準備等で業務が増えるので、お休みを取れている方はあまりいなかったようです。
また在宅勤務の状況ですが、在宅勤務を行なっている人は少ないようです。
元々、一部の部署で段階的にテレワークの導入を検討していたようでしたが、あくまで検討の段階だったので準備不足だったようです。
テレワークをするためには社内のネットワークに繋げる機器(Wi-Fi)が必要で、その数が圧倒的に不足しているとのこと。
少しずつWi-Fi機器も揃ってきたようですが、現在もまだ十分な数には程遠いようです。
急な出来事であり、誰も経験したことのない事態なので、損保会社も手探り状態なのでしょう。
損保会社のテレワークが進みにくい理由
私個人の意見としては、他業界に比べて損保会社はそこまでテレワークが進んでいるとは思えません。
デスクワークが中心の本社部門ですら、なかなか進んでいません。
損保会社でなかなかテレワーク化が進まない原因の一つに、個人情報に関わる業務が多いことがあると思います。
営業部門や査定部門はもちろんのこと、本社部門でも個人情報を多く扱います。
顧客の個人情報だけでなく従業員や代理店の個人情報も扱うため、テレワークを導入することにより個人情報の漏洩リスクが高まります。
そのようなリスクを避けるためにも、たとえデスクワーク中心の本社部門でも簡単にテレワークを進めることが難しいのです。
テレワークを導入しやすい部署・業務
とはいっても、逆にテレワークを導入しやすい部署や業務もあります。
例えば、「商品開発」等の部署はテレワークを導入しやすいでしょう。
商品の開発には多くのデータを使用しますが、個人を特定できるデータを使うことはあまりありません。
それ以外でもシステム開発部門や資産運用の部門は、テレワークを導入しやすそうですね。
このように損保におけるテレワーク実現はまだまだ課題が多いですが、少しずつ出来る部署・出来る業務からテレワークを導入していくと損保でも多様な働き方が実現できますね。