部署によってはうつ病が多いのが損保の特徴
これから損害保険会社に就職・転職を考えている方は、給料等の待遇面が1番気になると思いますが、働きやすさも当然ながら気になりますよね。
日本では労働者の1割ほどが鬱の症状があるとも言われていて、鬱の症状がある方の中には休職をしたり、会社を退職をする方もいます。
鬱の原因となるのは過労や過度なストレスで、鬱になる人の割合が多い職場だと「働きやすい」とはとても言い難いですよね。
私の個人的な感覚ですと、私が働いていた当時は特別多いとは感じませんでした。
働き方改革の前だったので最近に比べれば残業も多い時代でしたが、鬱を抱えて休職せざるを得ない人をあまり聞いたことがありませんでした。
もちろん、私が知らないだけで鬱の症状を抱えている人、休職・退職した人はいたかもしれませんが。
ただ、査定部門に関しては、鬱になる割合が他の部署より高いように感じました。
損害保険会社の査定部門って?
損害保険会社では、大きく分けて
・本社
・営業
・査定
の3つの部門に分かれています。
本社部門ではお客様と直接接することはありません。
営業部門でも損保会社では基本的に保険代理店が保険を販売するため、お客様と直接接する機会はそこまで多くありません。
しかし、お客様から直接に事故や保険金請求の連絡を受ける査定部門だけは異なります。
しかも何かしらの保険事故にあったお客様と接するので、かなりの神経を使うことになります。事故の相手や医療機関、修理工場など様々な人達を相手にするわけですから。
ストレスの原因の大半は「人間関係」といっても過言ではなく、色々な人に接しなければいけない査定部門は他部署に比べるとストレスが溜まりやすいと言えます。
鬱になる割合が高いというのもこのような背景があります
最近は特に査定部門は大変
最近では自然災害の増加で、査定部門の方は大忙しだと思います。
さらに、少しでもお客様などが保険金支払いについて納得がいかなければSNSに書き込まれてしまうこともあります。
実際に私も、ある保険会社の査定部門の方が実名で晒されていたのを目にしたことがありました。
このように、どの部門・職種でも多かれ少なかれストレスはあると思いますが、査定部門の方は特に大変だと思います。
ただ、お客様からダイレクトに感謝されるのも査定部門です。査定部門こそ、保険会社の顔だと私は思います。
働き方改革が進み、少しでも彼らの精神的負担が軽減される仕組みが作られることを望むばかりですね。
「損保で働く」コラムの過去記事一覧
・【損保で働く?コロナ禍の損保会社?】コロナが損保会社の業績に与えた影響とは。
・【損保で働く~損保社員の営業協力~】損保社員は車を買わされるって本当?
・【損保で働く?損保社員の休職事情?】損害保険会社の社員はうつ病が多い?
・【損保で働く? 世界にも目を向ける?】 テロリスト等への対策
・【損保で働く?社員たちの不祥事?】コンプラ嬢が見た!欲望にまみれた不祥事件簿
・【損保で働く?年齢と出世・役職の関係?】損害保険会社で出世できる人はこんなタイプ
・【損保で働く~損保会社を裏で支える仕事】今ホットなコンプライアンス部ってどんな部署?
・【損保で働く?パート社員編~】損保のパート勤務ってどんな仕事をするの?
・【損保で働く?勤務時間編~】損保会社は残業が多いって本当?
・【損保で働く~女性の働きやすさ編~】損保会社の女性の労働環境はどんな感じ?
・【損保で働く~転勤編?】損保業界では避けて通れない転勤のお話
・【損保で働く~お給料編?】私の入社時年収と損保各社の平均年収まとめ
・【損保で働く?日常業務編?】本社商品部に配属される新人に任された仕事とは?
・【損保で働く?研修編】入社研修は勉強三昧お酒三昧