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マツキヨが店舗で医療保険を販売開始。ドラッグストアで保険が売れるのかは疑問。

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マツキヨHDが第一生命と業務提携へ

マツモトキヨシHDと第一生命HDが業務提携をし、12月1日より第一生命HDグループ会社の保険商品を扱うこととなりました。

まずは首都圏にある一部店舗でネオファースト生命の医療保険のパンフレットを配布し、興味を持った来店客に対してマツモトキヨシ保険サービス(マツモトキヨシHDの100%子会社)が郵送や電話で保険を販売します。

今後は、取扱店舗の拡大やマツモトキヨシ保険サービスの社員を巡回・常駐させることを検討するようです。

ドラッグストア来店客と保険加入希望者は健康意識が高い?

マツキヨと第一生命は異業種となりますが、「ドラッグストア来店客と保険加入希望者はいずれも健康意識が高い」という共通点があるため、業務提携に至ったようです。

ドラッグストア来店客の中には、健康に気を使ってサプリメント等の購入をしている方も多いでしょう。そして、今回保険の販売をする店舗の中には新業態店の「マツキヨラボ」も含まれます。
この「マツキヨラボ」は薬剤師・管理栄養士・ビューティーアドバイザーの専門スタッフを配置し、通常店舗よりも美や健康のトータルケアサービスを充実させていることを売りとしていて、来店する方は健康意識の高い人が多いかもしれません。

しかし、健康意識の高い方が保険加入意欲があるという考えには疑問があります。保険は健康意識云々ではなく、万が一の備えに不安を抱えている方が加入するのだと思います。
医療保険には加入審査があるため、健康な方のほうが加入しやすいのは確かですが、保険の加入を希望しているから健康を意識しているわけではないでしょう。

健康意識が高い人が、健康な人に有利な保険に魅力を感じるとは限らない

マツキヨで販売する保険は「非喫煙者に割引が適用される医療保険」や「健康年齢で保険料が算出される医療保険」といった健康な人に有利な保険です。

マツキヨの来店客は健康意識が高いということで、このような保険は非常に魅力的に思えますね。しかし、一概に魅力的とも言えない一面もあります。

このタイプの保険は定期保険のため、満期の度に更新手続きが必要となります。ネオファースト生命の場合、健康年齢で加入するタイプの保険は3年ごとに更新手続きが必要となり、更新手続き時には健康年齢を算出するのために健康診断書の提出が必要となります。

3年ごとに健康診断書の提出を必要とすることで健康診断受診を促すことは良いのですが、3年ごとに保険の更新が必要であれば、加齢に伴い健康年齢も上がる可能性も高いでしょう。そうなれば保険料が上がる可能性も大きいです。

たとえ実年齢より若い健康年齢で加入できたとしても、更新の度に保険料が上がるのであれば、正直あまりお得な感じがしないです。

また、もし病気をして更新時に健康年齢が実年齢より上がってしまうと、保険料も大きく上がってしまいます。保険料が上がるからといって他社に切り替えようとしても、加入審査に引っかかる可能性もあるので難しいですね。

3年ごとの更新や病気になったときのことを考えると、今現在健康な方に有利であっても将来的なことを考えるとそこまで魅力は感じないのではと思います。

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それでも保険会社と異業種の提携は良いと思う

今回の業務提携について否定的とも捉えられる考えを述べて参りましたが、保険会社と異業種の業務提携については良いことだと思います。

医療保険は加入率が7割を超えており、市場は成熟しています。この成熟した保険市場の中で新たな加入者を得るためには、何か新しいことをする必要があります。

マツキヨでの保険販売は、これから加入を検討している若い世代には保険が身近に感じられる良い機会かもしれませんね。

どんどん新しいことにチャレンジをして、成熟した市場に活気をつけてほしいですね。

(以下はニュース記事からの抜粋です)

マツキヨHDが保険販売 第一生命と業務提携

マツモトキヨシホールディングス(HD)と第一生命ホールディングスは業務提携する。マツモトキヨシHDの一部店舗で12月から第一生命HDグループ会社の保険商品を取り扱う。顧客データを解析して保険商品を共同開発することも検討する。ドラッグストアの来店客と保険の加入希望者はいずれも健康意識が高いため、両社で協力して顧客の取り込みを狙う。

まずは、首都圏にあるドラッグストア「マツモトキヨシ」の調剤併設店8店と、健康や美容のサービスを充実させた新業態店「マツキヨラボ」6店舗で、12月1日からネオファースト生命保険の医療保険3商品のパンフレットを配布する。興味を持った来店客には、マツモトキヨシHD100%子会社のマツモトキヨシ保険サービスが電話や郵送で商品を販売する。これまでグループ内の従業員向けに保険を販売していた同社の事業領域を対外向けにも広げる。

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はるみ

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大学を卒業後、東京の損害保険会社商品部で勤務していました。 結婚後は別の保険会社のコールセンターでも働き、今も保険業界のライティング活動をするなど生命保険/損害保険に関わる仕事をしています。

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